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発達がわかれば?子どもが見える?本当?⑨

(4歳6か月~5歳0か月)の発達  自励心、自制心の発揮

あくまでも個人差や個性がありますので 一般論としてお読みください。(園長)

 (発達がわかれば子どもが見える 2009年乳幼児保育研究会 ぎょうせい)より抜粋                                                                         

1 全身発達 

  ・身辺の自立が新しい段階に進み、社会的行動が拡充し、自励心と自制心が豊かになってきます。

  積極的な自励心と自制心を持つことによって子どもたちは、何にでも挑戦し、自分自身を鼓舞し

  て「~ダケレドモ~スル」といった活動を随所に展開するようになります。

  自分と相手の間で活動を切り替えたり、使いたいけど貸してあげる、疲れたけど頑張るといった

  ことができるようになり、友だちとの関係が拡がっていきます。

 <運動機能> 

 ・走るスピードが増し、跳べる幅や飛び降りれる高さも伸びます。

 ・平衡感覚もさらに高まり、片足立ちで5秒以上10秒くらいまで持続でき始めます。

 ・「~シナガラ~スル」という制御のスタイルが獲得されていきます。

  例えば、片足を上げて前進します。どちらの足でも「ケンケン」ができ、

  2種類の2次元の活動を同時に行います。

 <認 識>

 ・長期にわたる記憶の力が増してきます。例えば、6か月前に会った人のことを覚えている

  ようになります。

 ・数の理解において10個以上まで数え、概括しはじめます。5個以上、10個までの数を

  選択することに挑戦し始めます。

 ・はさみを使って、単純な直線切りではなく、円の形などを線に沿って、切り抜くことが可

  能になります。

 <言 語> 

 ・「ダッテ」を使い、はっきりと自分の理由をもった主張になります。

 ・「まあまあ」といった「中間の世界(あいだの世界)」を意識し始めた表現をするよう

  になります。あいだの世界の認識は、相手の微妙な感情表現の変化(顔の表情や言葉の

  意味)を感じ取り、気持ちをキャッチする力につながっていきます。

 <自我と社会性>

 初歩的な幼さを持っていますが、「自励心」「自制心」が随所に芽生えます。

 例えば、恥ずかしくても出迎えられる、難しくても課題に立ち向かうことができるなどです。

 手指で表情を加えながら顔を相手に向け、挨拶ができ、お話ができるようになっていきます。

 ・内面世界の広がりをもとに役割が果たせるようになり、「寂しいけれどもお留守番をする」と

 いったことが可能になるわけです。一方で心配もし、他方で喜びもこみあげてくるようになり、

 それを他者に伝えずにはいられなくなってきます。

 ・仲間同士で手を繋いで助け合うことができ始めます。年少者の世話をし、導くこともできます。

 面倒を見る感情を豊かに発揮し、年少児の手を取って導く、誇り高き4歳児の姿です。

         発達の仕方は様々です。個によっても大きく違うことをお伝えしておきます。

                          (園長)  多良幸男           

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