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発達がわかれば?、子どもが見える?本当?④
(2歳6か月~3歳 自我の充実へ)
どの子も個性があり、個によって発達段階の違いがありますので、
子どものニーズに応じた支援や個に応じた支援が必要ですね。(園長)
(発達がわかれば子どもが見える 2009年乳幼児保育研究会 ぎょうせい)より抜粋
1 食事の支援は?(苦手なものは1口から)
・食事の好みがはっきりしてきます。苦手な食品がでてくるとなかなか食べようと
しませんが「○○ちゃんおいしいね。」「これおいしんだよ。」とまわりの友だち
や大人が食べるところを見せることで、食べてみようかなという気持ちになります。
まずは、1口から、食べようとした気持ちや食べられたことを大いに認めてあげて、
次の一口へとつなげていきましょう。
2 排泄の自立
・排泄の前に「チッチ」「おしっこでる」と知らせトイレに向かうようになります。
失敗することともありますが、叱らずに、教えることができたことを認めてあげ
ましょう。
3 身辺自立
・何でも自分でしようとする傾向が強くなる一方で、自分でできることと、できない
ことが分かり始めます。着替えも「ジブンデ」と自分でやろうとしますが時間も
かかります。自分でやろうという意欲を認めて待ってあげることも、自我の力の
発揮の場を保障することにつながるでしょう。
・服のホックやボタンを自分ではめようとしたり、靴を履こうとする姿が見られます。
やり終えるまで見まわり、「自分でできたのね。」と声をかけてあげると子どもの
励みとなります。
4 自我の育ち
・この時期、「イヤッ」「モット」「ジブンデ」など反発ともとらえられる言葉や
行動が見られます。これらは、大人の働きかけに対して反発しているのではなく、
順調に自我が育ってきた表れといってよいでしょう。
無理に従わせようとするのではなく、自ら努力してがんばろうとするのを待って
あげたり、それを子ども自身に考えさせ、選び取った行動を認め尊重することが
「自我の充実」をもたらします。
・子どもの「イヤ」に対して、何が何でもさせようとしたり、「イヤ」をそのまま
受け入れて放っておくのではなく、落ち着くのを待ち自主的に決定できる自我へと
高めていきます。
5 遊びの援助
・素材や玩具を何かに見立てて遊ぶことが好きになります。自分が経験したことの
中から、あるものに共通イメージを重ねて遊びます。
・「自分のもの」がはっきりしてきます。
・物や言葉を媒介にやりとりができるようになり、場を変えたり、道具を増やすこ
とで立ち直ることができるので、「こっちで○○してみる?」という問いかけで
遊びが継続できます。
・「もうすぐ3つになるね」など、嬉しい身近な見通しを示し、温かく励ますこと
で、子どもの気持ちに積極的な遂行力と自励心が育っていくように援助していき
ましょう。
(勿論、時間的にいつもいつも、どれもこれも待てるわけではありませんね。
どちらかというと圧倒的に待てないことの方が経験上、多いですね。)
(また、食事や排せつ、身辺の自立の支援、遊びの援助の仕方も、それぞれが
子どもの個性、個のニーズによって変わっていきますね。時間もかかります。)
(園長) 多良幸男
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